<プロボクシング:WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール

 王者・井岡一翔(22=井岡)が、同級1位のフアン・エルナンデス(24=メキシコ)を判定3-0で倒し、初防衛に成功した。

 会場を訪れ、試合を生観戦した元世界王者たちも、井岡の成長ぶりに驚きの声を上げた。元WBC世界フライ級王者の内藤大助(36=宮田)は「王座にチャレンジした前回の試合と同じようなボクシングをするところがすごい。最強の挑戦者を迎えても、堂々と積極的に戦っていた」と旺盛なチャレンジスピリットを評価。元WBA世界スーパーフライ級王者・鬼塚勝也氏(41)も「8戦目とは思えないクレバーな戦いぶり。相手の動きが止まらなくても焦らず、上下にパンチを打ち分けていた」と技術面での成長を感じた。