<プロボクシング:WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・日本武道館×王者・ウーゴ・カサレス(33=メキシコ)35勝(25KO)7敗2分[判定1―2]○同級7位・清水智信(30=金子)19勝(9KO)3敗1分

 ジャブの打ち合いで幕開け。両者時折、懐に飛び込む機会をうかがうも決定打は出ない。1R終了直前に、偶然のバッティングで清水の右まぶた上から出血した。積極的に攻め込むカサレスに対し、清水は距離を取ってカウンター狙い。左のジャブが的確にヒットし、王者の足を止めた。

 中盤以降、カサレスのガードが下がったところを、清水の左ジャブが襲い続けた。王者も左の目尻から出血。焦る王者が攻め込むも、清水はクリンチや巧みな守備でかわし、クリーンヒットを当て、終始優位に試合を進めた。

 判定に持ち込まれた試合は、2対1、3ポイント差で清水が新王者になった。