WBA世界バンタム級王者の亀田興毅(24=亀田)が1日、「試合巧者」をレベルアップのテーマに掲げた。2度目の王座防衛を果たした同級8位ダビド・デラモラ(23=メキシコ)戦から一夜明けたこの日、都内の亀田ジムで会見。相手が無敗挑戦者とはいえ、3回にダウンを奪いながら、判定にまでもつれ込んだことを反省し「難しいな、ボクシングって。やればやるほど奥が深い。試合中に流れを変えられるようになりたい。これからのスパーリングで勉強していきたい」と課題を口にした。

 前日の試合で左目の上に裂傷を負い、この日午前に病院で6針縫った。その後も出血すればTKO負けとなる危険もあったため、終盤は慎重な戦いを強いられた。年末の防衛戦は弟の大毅、和毅を含めた「亀田祭り」を開催予定で、亀田プロモーションの社長を務める興毅は「今回以上の素晴らしい興行にできるよう、もっと練習して頑張ります」と闘志を新たにした。