<プロボクシング:WBA世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇24日◇東京・後楽園ホール

 WBA世界ミニマム級4位の八重樫東(28=大橋)が、同級王者ポンサワン・ポープラムック(33=タイ)を下して新王者となった。4回まではフットワークとスピードで前に出る王者をかわしていたが、5回以降は足と止めて激しい打ち合いを展開。最後は連打で攻め続け、ロープ際に追い詰められた王者がダウン寸前となった瞬間にレフェリーストップ。10回2分38秒、TKO勝利で王座奪取に成功した。八重樫は07年6月に世界初挑戦して判定負け。4年ぶり2度目の世界挑戦だった。

 八重樫は「5、6回でつかまってきたので打ち合った。日本王者時代もタイトル戦で10回で打ち合いをしていたので、それがどこかにつながったのかな」と喜んだ。

 新王者となった八重樫の戦績は15勝(8KO)2敗。初防衛に失敗したポンサワンの戦績は23勝(16KO)4敗1分け。