WBC世界スーパーフェザー級王者の粟生隆寛(27)とWBC世界バンタム級新王者の山中慎介(29=ともに帝拳)は7日、東京・新宿区の帝拳ジムで記者会見に臨んだ。6日、東京・代々木第2体育館でWBCダブル世界戦が開催され、粟生は同級8位デビス・ボスキエロ(30=イタリア)に2-1で判定勝利し、2度目の防衛に成功。また山中はWBC世界バンタム級王座決定戦に同級3位で出場し、同級2位クリスチャン・エスキベル(26=メキシコ)を11回TKOで下し、新王者となっていた。

 本来の動きができずに辛勝した形となった粟生は「距離を取って、しっかりした自分のボクシングをしたかったが、できなかった。できなかったのは自分の未熟さ、実力のなさ。またしっかり練習して成長した姿をみせたい」と口にした。

 また決戦2日前に挑戦者決定戦から王座決定戦に昇格し、世界王者までのぼりつめた山中は一睡もしないまま会見に出席。「WBCのベルトを見ていたら朝になっていた。新聞を見て、テレビを見て、実感がわいてきました」と笑顔をみせて喜んでいた。