WBA世界スーパーフライ級王者の清水智信(30=金子)が13日、自らが正規王者であることを訴えた。同日、東京・港区のホテルオークラ平安の間で開催された金子ジム創立45周年と自らの世界王座奪取を祝うパーティーに出席。WBAから届いたばかりの世界ベルトを抱きしめながら、出席者に披露した。

 式後には記者会見でWBAから「休養扱い」とされたことに言及した。8月の王座奪取の際、右眼窩(がんか)底を骨折したことで、今月開催されたWBA総会で清水が休養王者、暫定王者テーパリット・ゴーキャットジム(22=タイ)が正規王者に変更されたことを関係者を通じて伝えられた。清水は「休養王者とは何なのか。こんなのがまかり通って、ボクはボクシングを頑張ってきて、ムダにされた気持ち」と涙ながらに胸中を明かした。

 正規王者となったテーパリットは12月7日、大阪府立体育会館で同級1位亀田大毅(22=亀田)との防衛戦に臨む。金子ジム金子健太郎会長は「そもそも休養王者の定義が分からない。今後どうするかはこれから決める」と口にした。

 日本ボクシングコミッションはWBAが各階級で暫定王座を乱立することから、WBAに限って国内での暫定王座戦を認めない方針を打ち出している。