<レイナ:栗原あゆみプロデュース・デビュー6周年記念興行>◇26日◇東京・新宿FACE

 女子プロレスラー栗原あゆみ(27=フリー)がCMLL世界女子王者となった。自身のプロデュース興行のメーンでマルセラ(40=メキシコ)と3本勝負で対戦。9月に当時の王者アマポーラ(40=メキシコ)に挑戦して敗れている栗原は、異例とも言える短期間での再挑戦に「最後のチャンス」と背水の陣で臨んだ。マルセラはメキシコで練習を見てもらった「メキシコの師匠」。なかなかペースを掴めず1本目は5分4秒、アレハンドリーナでギブアップを取られた。しかし、2本目は得意のドロップキック、ダブルニーアタックで反撃し1分56秒、ラ・メセドーラで取り返し決戦の3本目へ。栗原は裏投げ、マルセラは雪崩式でみちのくドライバー2と必殺技を決めるも、どちらも2カウントで返す熱戦となる。しかし、最後は栗原がヘッドバット、リストクラッチ式裏投げ、立った相手の肩に飛び乗るダブルニードロップ(ネバギバ)を決めて3カウントを奪取。ベテランのルチャドーラから金星を奪い、第14代王者となった。

 同王座はメキシコ最古にして最大団体となるCMLLのベルトで92年6月に創設。ブル中野、レイナ・フブキ(北斗晶)、吉田万里子、HIROKAと、日本人は4人しか巻いていない。試合後は来場していた初代王者ブルの手でベルトを腰に巻いてもらい、引退興行(1月8日、TDCホール)へのオファーも受けた。栗原は涙を流しながら「諦めなければ夢は必ず叶う!」と喜びを爆発させた。