今年のプロレス大賞選考会が13日、都内で行われ、新日本のIWGPヘビー級王者・棚橋弘至(35)が2年ぶり2度目のMVPを獲得した。1年間王座を守り続け、歴代タイとなる10連続防衛を果たして、プロレス界をけん引したことが評価され、選考員24人中23人の圧倒的な支持を受けた。

 棚橋は「前回は2カ月休んだりしたが、今年は1年間走り続けられたので、今回のほうがうれしい」と笑顔。「最初に王者になってから、やっていることは5年間、変わっていない。俺の中では、俺が5年連続MVP。これからも肉体が尽きるまで受賞し続ける自信がある」。来年1月4日の東京ドーム大会では、鈴木みのる(43)の挑戦を受ける。「新年早々、負けるわけにいかない。2012年の勢いをつける」と必勝を誓った。

 ベストバウト賞には、8月27日の3団体合同チャリティー「ALL

 TOGETHER」の武藤敬司(48=全日本)小橋建太(44=ノア)組-矢野通(33)飯塚高史(45=ともに新日本)組が選ばれた。矢野は「ベストバウトっていっても、こっちは負けてる。いつでも仕返ししに行ってやるから覚えておけ、バカ野郎」とコメントを出した。

 殊勲賞にノアの3冠ヘビー級王者・秋山準(42=ノア)、敢闘賞に新日本のニュージャパン杯と全日本のチャンピオンカーニバルを制した永田裕志(43=新日本)とオープン・ザ・ドリーム・ゲート王者・望月茂晃(41=ドラゴンゲート)の2人、技能賞に反体制軍団ノーマーシーを率いたKENTA(30=ノア)が選ばれた。新人賞は鈴川真一(28=IGF)、女子プロ大賞は愛川ゆず季(28=スターダム)が受賞した。