世界ボクシング評議会(WBC)ダブルタイトルマッチ(4月6日・東京国際フォーラム)で、スーパーフェザー級1位のターサク・ゴーキャットジム(タイ)の挑戦を受けるチャンピオンの粟生隆寛(帝拳)が28日、東京都内で練習を公開し「勝つことに全身全霊をかけて試合に臨みたい」と意気込みを語った。

 3度目の防衛を目指す粟生は、試合当日が28歳の誕生日。「嫌な思い出にしたくないので、やっぱり気合が入る」と気持ちを高ぶらせた。プロ50戦で46勝というキャリアを誇る挑戦者に、帝拳プロモーションの浜田剛史代表は「あまり名前は知られていないけれど、関係者の間では評価が高い」と警戒した。

 27日に佐藤洋太(協栄)がWBCスーパーフライ級新王者となり、日本のジムに所属する男子世界王者が9人となった。粟生は「その中でもトップを引っ張っていきたいという気持ちはある」とプライドをにじませた。