<プロボクシング:日本ミニマム級タイトルマッチ10回戦>◇10日◇東京・後楽園ホール◇1100人

 日本ミニマム級王者の三田村拓也(28=ワールドスポーツ)が、初防衛に成功した。同級1位の指名挑戦者・中島敏浩(27=久留米櫛間)を迎え撃ち、序盤から前に出る相手と激しい打撃戦を展開。中盤以降、フットワークを駆使しながらジャブとフックを決めて優位に立つと、9回1分52秒、カウンターからの強烈な左フックをクリーンヒットさせ、レフェリーストップのTKO勝ちを収めた。

 WBA世界王者・八重樫東(大橋)が返上した日本王座に就き、プロ戦績12連勝(1KO)無敗となった三田村。八重樫とWBC王者・井岡一翔(井岡)による日本人王者同士で初の王座統一戦開催も決まり、注目度の上がる階級となっただけに「僕にとっても、ひとごとではなくなった。防衛回数を重ねて、僕も早く世界に近づきたい」と目標を見据えた。