<全日本:ライズアップ・ツアー>12日◇神奈川・藤沢市秩父宮体育館◇6試合◇1850人

 藤沢出身の諏訪魔(35)が地元でプロモーターデビューを飾った。チケット販売から会場設営まで関わり、メーンで近藤修司(34)と組み、河野真幸(32)田中稔(39)組と対戦。必殺のラストライドから16分24秒に体固めで田中を破った。

 会場を埋めた超満員の観客を見て「夢がかなった。後輩たちが地元の試合で凱旋(がいせん)するのをみて、いいなと思っていた。プロレスの熱を藤沢から日本全国、そして世界へと広げていきたい」。7日のチャンピオン・カーニバル決勝では太陽ケア(37)に敗れて準優勝。「土産を持って故郷に錦を飾りたかったが、藤沢から新たな1歩を踏み出すのもいいんじゃないかな。次は3冠ヘビー級王者として戻ってきたい」とベルト奪回を誓った。

 プロモーターとして、興行に一から関わったことで、新たに得たものもあった。「人と会って話したりすることは得意じゃなかったけど、いろいろと勉強になった。営業の人やリングを組み立てる人のことを、今までは分かっているようで分かっていなかった。まだまだ、勉強中だけど、これからもやっていきたい」と話した。