<天龍プロジェクト:R-1>23日◇東京・後楽園ホール◇6試合◇620人

 ベテラン百田光雄(63)が折原昌夫(42)を9分10秒、体固めで破った。全日本時代から23年越しで続くカード。百田超えを狙った折原だが、バックドロップ連発から脳天くい打ちに沈んだ。

 試合後、折原はマイクを握り「おい、百田光雄。お前、力道山2世だよな。お前の息子、リングに上げて来いよ、この野郎!」と挑発。レスラーデビューを目指す百田の長男・力(ちから)さん(30)がリングに上がって、折原につかみかかった。セコンドに分けられ、しばらくにらみ合ったが、力さんが握手を求めると折原も応じた。

 百田は「俺は体が小さくても、闘争心でもってきた。息子はジムでトレーナーの仕事をしながら、桜庭(和志)の道場にも通っている。デビューして3代でレスラーになるのもいい。古い世代は力道山の名前を覚えているし、俺以上におやじに似ているからね」。早ければ、今年中にも力道山3世がデビューするかもしれない。