全日本が28日に都内の事務所で会見し、今月31日付で征矢匠(24)が現役を引退すると正式発表した。征矢は10年4月、兄の学も所属する全日本に入団。将来性を高く評価されていたが、試合中の負傷などでアゴを3カ所骨折して現在もプレートで固定しており、日常生活にも支障を来している。昨年10月以降に症状が悪化し、ドクターストップを受けていた。

 征矢は前日の東京・後楽園ホール大会で引退試合として兄の学と初の兄弟タッグを組み、試合後に電撃引退を表明。この日、あらためて会見し「まだまだやりたかったけれど、困難になってしまった。2年間という短い期間だったけれど充実したレスラー人生だった。悔いはない」と話した。しばらく休養し、家族らと相談して今後の進路を決める予定。全日本側も本人が希望した場合、団体内での職務を用意する方針だ。