<プロボクシング:WBC・WBA世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇大阪・ボディメーカーコロシアム

 94年12月のWBC世界バンタム級王座統一戦で死闘を繰り広げた、元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎(42)と、薬師寺保栄氏(43=薬師寺ボクシングジム&フィットネス会長)が、テレビ初共演を果たした。

 2人そろって中継局のゲスト解説者として来場。リングサイドで見届けた2人は、自分たちの試合と同様の熱戦に目がくぎ付けになっていた。試合後、辰吉は「素晴らしい試合のひと言。日本人同士でこういう試合になるのは、珍しいんじゃないか。八重樫選手は前が見えなかったので、つらかったと思う」と話した。一方の薬師寺は「八重樫くんは1ラウンドで目が腫れながら、最後まで勢いが落ちなかった。僕と辰吉くんがやった試合を思い出した。あのときも最後までどっちが勝つか分からない試合だったし、今日の2人のファイトもすごかった」と絶賛。さらに「八重樫くんの目が腫れたので、井岡くんは安全運転するかと思ったけど、打ち合いに応じたのは素晴らしい。僕だったら安全運転するかな。お互い色が違うチャンピオンベルトを持っているプライドを感じた。こういう統一戦をもっとやれば、ボクシング界も盛り上がる。久しぶりにこれだけお客さんが沸いているのを見た」と興奮気味に話した。