<紅白プロレス合戦>◇19日◇東京・新宿フェイス◇6試合

 22日のノア両国大会で対戦する石森太二(29=ノア)と高梨将弘(29=DDT)がタッグを組んで、一緒に戦った。“プロレスラー養成学校”闘龍門の、9期生で同期だった2人は、同じく同期生だったバラモン・シュウ(35)バラモン・ケイ(35)のバラモン兄弟と対戦。石森とバラモン兄弟は、かつてセーラーボーイズというアイドルユニットを結成して、リング上で歌を披露していた。

 石森は06年からノアに参戦、08年からは所属となった。バラモン兄弟は、頭を中剃りにして、虫攻撃、墨汁毒霧、そしてありとあらゆる凶器攻撃を繰り出す怪奇派に変身した。

 試合開始と同時にバラモン兄弟が襲い掛かり場外戦。わずか1分27秒で両者リングアウトで終了。観客からブーイングが起こり、バラモン兄弟が「まだ用意したモノ(凶器)を使ってない。反則なしルールでなら」とアピールして再ゴング。いつもは華麗な空中殺法を駆使する石森も、高梨にリードされてバラモン兄弟に応戦。相手の竹刀を取り上げて殴打したり、椅子でバラモン兄弟と打ち合った。

 11分13秒に再び両者リングアウトで終了したが、石森は満足顔。「いつもやらないことばかりで、弾けました。こういう世界を知って、幅が広がりました。両国では、高梨とノアならではの戦いを見せますからご心配なく」。高梨は「ノセられやすい、石森の一面が出ましたね。そのノリやすさを利用して、両国では石森を自分の土俵に乗せて戦います」と話した。