<プロボクシング:WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇27日◇東京国際フォーラム

 WBC世界スーパーフェザー級王者の粟生隆寛(28=帝拳)が、4度目の防衛に失敗し、王座から陥落した。同級4位ガマリエル・ディアス(31=メキシコ)に開始からペースを握られると、3回にはバッティングで左目上をカットし、自身初の流血。「血が目に入り、見づらく焦った」。その後も相手の右ストレートを被弾し、0-3で判定負けした。

 試合前から原因不明の不調に悩まされたが、復調しなかった。試合後は「自分の力が足りなかった」とうなだれた。期待されたWBA王者内山高志(32)との統一戦は消滅。今後については「一から出直したいが、いろいろ相談して」と話すにとどめた。

 なお通算成績は、粟生が23勝(10KO)3敗1分け、ディアスは37勝(17KO)9敗2分け。