<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級王座決定戦>◇31日◇大阪・ボディメーカーコロシアム

 同級2位の井岡一翔(23=井岡)が、同級5位ホセ・ロドリゲス(23=メキシコ)に6回2分50秒TKO勝ち。日本人最短となる11戦目での2階級制覇を達成した。<1回>

 井岡、ロドリゲスとも左ジャブ、ボディを出していく。両者とも距離を置かずにパンチを打っていく。1分20秒、井岡は右ボディをヒットさせた。1分50秒、井岡は右アッパー→左ボディ→左フックと当てロドリゲスからダウンを奪う。ロドリゲスは立ち上がりその後は有効打は出なかったが、井岡は幸先のいいスタートを切った。<2回>

 井岡は左のジャブから、ガードの高いロドリゲスのボディに右を出していく。やはり左のジャブから右アッパーも出していく井岡。攻撃の出ばなを狙ってカウンターを狙うロドリゲスのパンチもクリーンヒットさせなかった。<3回>

 前に出て大振りしてくるロドリゲスに冷静に対処。逆に左ジャブを合わせていく。1分前からはリング中央で打ち合う。1分50秒、左ジャブ→アッパーのコンビネーション。距離を詰めて打ち合いだが、最後はややこう着状態となった。<4回>

 井岡の左ジャブからのコンビネーションが有効。40秒、1分とロドリゲスの顔面を取られる。ロドリゲスも前に出て打ってくるが有効打を与えない。2分10秒、ボディをヒット、相手をボディ嫌がらせる。終了間際には右ストレートを立て続けに当てた。<5回>

 前回から井岡は右ストレートを伸ばしていく場面が目立つ。50秒、左アッパーを2発当て、ワンツーに左ボディと確実当てていく。1分半、ロドリゲスの左フックもガード。2分、左ジャブから右ストレート、左アッパー。2分半にも右ストレート。相手の足が止まり、井岡のパンチがまとまって当たるようになっている。<6回>

 左ジャブを出しながら、相手をロープ際に下げる井岡。40秒、連打を当てた。ロープ際から相手を出さない井岡。パンチを出しては下がる相手に、井岡は右ストレート、アッパーを決めていく。2分30秒、ガードをかいくぐっての右ストレートでダウンを奪うと2分50秒、立ち上がった相手にさらに右ストレートをたたき込んでダウンを奪った。ここでレフェリーが試合を止め、井岡は日本人最短の11戦での2階級制覇を成し遂げた。