<プロボクシング:10回戦>◇6日◇東京・後楽園ホール

 元WBA世界スーパーバンタム級王者の下田昭文(=帝拳)が、元東洋太平洋同級王者ロリ・ガスカ(23=フィリピン)と引き分けた。

 軽快なフットワークを駆使し、序盤から手数も多かった下田だが、ガスカの突進を左ストレートでも止められず、5回には偶然のバッティングで左目上をカット。左ストレート、左フック、左ボディーで攻め込むが、8回には左フックも浴び、競り合いの展開になった。下田は「左が全然、良くなくて、それが原因かなと思います。やりにくさもあったのかなと思う」と表情を曇らせた。

 下田は11年1月、李冽理を下してWBA世界同級王座を獲得。同7月、米国での初防衛戦に敗れた後、4戦4勝していた。