IBF世界ミニマム級王者高山勝成(30=仲里)とWBC世界ライトフライ級12位の角谷淳志(28=金沢)が3日、大阪市内の金沢ジムで5ラウンドのスパーリングを行った。

 メキシコで王座奪取した3月以来のスパーリングとなった高山は、力強い右ストレートやフックを披露。それでも「正直、良くなかった。後半は疲れた」と苦笑い。9月10日に予定していた初防衛戦は延期となり「またチャンスが来れば、それに向けて準備します」と淡々と話した。

 一方、今月31日に敵地メキシコでWBC世界ライトフライ級王者アドリアン・エルナンデス(27)との世界戦を控える角谷は「高山さんの圧力にちょっとやられました」と反省しつつ「自分がされて嫌なことをしてくるので、すごいなと思った。ボディーから攻めることや、ボディーと見せかけて顔に来たり、メキシカンみたいにやってもらった」と、メキシカン対策を実践してくれた高山に感謝の心も忘れなかった。