47歳となる現役国内最年長ボクサー西沢ヨシノリ(47=フリー)が5日、前所属先となる都内のヨネクラジムで会見し、現役引退を表明した。

 長野・上田市出身の西沢は85年に同ジムに入門し、同年10月にプロデビュー。97年1月、4度目の挑戦で日本ミドル級王座を獲得。99年5月に東洋太平洋スーパーミドル級王座、06年11月には同ライトヘビー級王座も奪取した。

 04年1月にはWBA世界スーパーミドル級王座、同年12月にはWBC世界同級王座にも挑戦したが、いずれも王座奪取に失敗した。

 07年2月には日本ボクシングコミッションから引退勧告、ライセンス停止を受けたが、その後も海外で現役を続行。

 45歳だった11年には、いずれも日本未公認となるWBF世界英連邦クルーザー級王座、UBC世界同級王座、WPBF世界同級王座の決定戦でタイ人ボクサーに5回KO勝ちし、世界王者となった。

 西沢は「日本、東洋太平洋の王座を合わせて計9本のベルトも取り、やり切った感があった」と話した。今後は後進の指導にあたり、将来的には都内にジムを設立する希望も明かした。