12月6日に東京・両国国技館でV2戦を控えるWBC世界フライ級王者の八重樫東(30)と、同じく同日に東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦に臨む井上尚弥(20=ともに大橋)が21日、東京・後楽園ホールで開かれた所属ジムの興行(日本ミニマム級タイトルマッチ)でエキシビションマッチ3分2回を披露した。

 ヘッドギアを装着しながらも、井上が接近戦からの連打、八重樫も負けじと右フックを打ち込むなど、お互いに1歩もひかない打ち合いを展開。集まった1150人の観客をわかせた。

 2人は所属ジムで定期的にスパーリングしている間柄。八重樫は「(井上は)見ての通り、怪物です。僕がスパーリングするのも精いっぱいです」と絶賛すると、井上も「八重樫さんの打ち合いに巻き込まれ、乱打戦になりましたね」と先輩を持ち上げていた。