世界ボクシング評議会(WBC)は30日までに、4月6日に「名誉チャンピオンベルト」を釈放された元プロボクサー袴田巌さん(78)に授与したいとの意向を日本側に伝えた。日本プロボクシング協会への取材で分かった。

 4月6日は東京・大田区総合体育館でWBCのダブルタイトルマッチが予定されており、協会は試合会場での授与を検討している。袴田さんの体調を考慮し、姉の秀子さん(81)にベルトを渡す可能性もあるという。

 WBCは過去、米国で殺人事件の犯人とされ、19年の獄中生活後に無罪となった元ボクサー、ルビン・カーター氏にベルトを授与した例がある。

 WBCは昨年にタイで開かれた総会で袴田さんの支援を表明。釈放後にベルトを授与することを決めていた。