12年ロンドン五輪ボクシング男子バンタム級で銅メダルを獲得し、五輪ボクシングで日本人44年ぶりのメダリストになった清水聡(28)が3日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで、16年リオデジャネイロ五輪に向けての現役復帰会見に臨んだ。

 1日付で自衛隊体育学校から、所属先がミキハウスに変わった。この日、大阪で行われた同社の入社式は「減量中なので」と、5日のアジア大会代表選考会を控えていることもあり欠席した。今後は都内を拠点に、母校の駒大やジムなどへの出稽古で腕を磨く。

 国際連盟(AIBA)が設立したプロ団体(APB)への参加も、初めて自らの口で説明。「リオ五輪への一番の近道がAIBAに参加することだった」と話した。AIBAの会長や事務総長が今月25日以降に滞在する韓国で、正式に契約する。

 同じロンドン五輪で金メダルを獲得したメダリスト仲間で、プロに転向した村田諒太(28=三迫)とは、今でも食事をしたり、メールを交換する仲。「(村田のプロ3戦目となった2月22日の試合開催地)マカオの時、試合当日に『負けろ!』ってメールしたら『ありがとう』って返ってきました。世界戦が決定したら『勝て!』とメールします。そうしたら負けるかもしれない」と笑い飛ばしていた。