<リアルジャパンプロレス>◇16日◇代々木第2体育館

 大相撲の元大嶽親方で野球賭博問題で日本相撲協会を解雇された元関脇の貴闘力(46)が、16日のリアルジャパン代々木大会でプロレスデビューした。

 鈴木みのると組んで大仁田厚、矢口壹琅組と対戦。有刺鉄線ボードデスマッチで、いきなり大仁田の毒霧攻撃を受けた。

 さらに場外乱闘から、有刺鉄線ボードに背中からたたきつけられ、パイプいす攻撃、有刺鉄線バット攻撃と邪道の限りを尽くされた。

 それでも、大相撲時代をほうふつさせる闘志で反撃。矢口のラリアットにも耐え、最後は得意の左張り手で、矢口を1回転させた。11分10秒、片エビ固めで勝負を決め、新たな門出を白星で飾った。貴闘力は「体がバラバラになりそう。最後の張り手は抜けたかなと思ったけど、手応えあった。痛みは予想していた以上。体中血だらけや。自分は一生懸命やったけど、ファンはどう思うか」と話していた。