<W-1:後楽園大会>◇21日◇東京・後楽園ホール

 タッグ戦に出場した武藤敬司(51)が存在感を見せつけた。

 船木誠勝と組み、WNCを退団しW-1に合流したTAJIRI、AKIRA組と対戦。新日本時代の同期AKIRAに古傷の膝を攻められ、何度も危ない場面を迎えた。それでも終盤、TAJIRIに毒霧を食らった船木から試合の権利を手にすると、一気にペースアップ。TAJIRIにドラゴンスクリュー、シャイニングウィザードを連続で決めると、最後はAKIRAにシャイニング弾をさく裂させ、3カウントを奪い取った。得意のポーズで声援に応えると、「同じ時代を生きた人間の頑張っている姿にエネルギーをもらった」と勝利の余韻に浸った。船木は「(グレート)ムタに毒霧を伝授してもらおうかな」とTAJIRIへのリベンジを誓っていた。