世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級タイトルマッチ(30日・東京体育館)で日本選手最短となるプロ8戦目での2階級制覇を狙う井上尚弥(大橋)が19日、横浜市内で練習を公開し「30日は自分が伝説をつくる日。必ずチャンピオンになる」と宣言した。

 王者のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)はWBOフライ級で16度、スーパーフライ級で11度も王座を防衛している39歳のベテラン。21歳の井上尚は「スピード、若さ、勢いで仕掛けたい」と強気に話した。

 プロ初となるサウスポーとの試合に向け、左構えの相手と2カ月で約170ラウンドものスパーリングをこなした。「苦しい試合になるのは覚悟している。今回は勝ちに徹する」と、結果にこだわる姿勢を示した。

 4月にデビュー6戦で世界ボクシング評議会(WBC)ライトフライ級王座に就き、7戦で王者となった井岡一翔(井岡)の日本記録を更新した。今回勝てば、2階級制覇のスピード記録でも井岡の11戦目を塗り替える。ジムの大橋秀行会長は「伝説の始まりになる」と期待を寄せた。