<プロボクシング:IBF&WBO世界ミニマム級王座決定戦12回戦>◇31日◇大阪・ボディメーカーコロシアム

 IBF同級6位の大平剛(30=花形)は高山勝成(31=仲里)に、7回2分24秒TKO負けを喫した。

 4回までは互角以上の戦いを見せた。元世界王者の花形会長から教えられた「花形スペシャル」の左フックも何度か見せて、4回には高山のアゴにクリーンヒットした場面もあった。しかし、5回に「ダメージがあるかな」と大平が出ていったところを逆にボディー攻撃で動きを止められ、6回、そして7回と高山にパンチの嵐を浴びて力尽きた。

 「悔しいですが、世界のリングに上がれた達成感はある」。顔は腫れていたが、大平はすがすがしい表情も見せた。脱サラして、本格的にプロボクサーの道を歩み、30歳にして初めての世界戦。「貴重な経験をした。続けていれば形になる、と思った」と言う。今後について本人は明言を避けたが、花形会長が「日本王者だから、タイトルを守りながらチャンスを待てばいいんだ。俺もそうだった」と代弁していた。