<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇東京・大田区総合体育館

 WBA世界ライトフライ級8位田口良一(28=ワタナベ)が王座を奪取した。同級王者アルベルト・ロセル(39=ペルー)に初回から攻勢だった。決定打を打ち込んだのは8回。ロープに詰めての連打から左ボディーで横倒しにダウンを奪う。9回にも左ボディーでダウンを奪い、最後まで攻め続けて3-0の判定勝ち。

 井上尚弥(21)には日本王座の初防衛戦で敗れ、前夜の2階級制覇した試合はテレビで見た。「王者は漠然とした夢だった。感慨深い。ボクも倒したかったので」と喜びよりも反省ばかりだった。

 中3でボクシング教室に通ったのがこの会場。原点の地で、4ジム目の現役王者トリオを実現した。