<プロボクシング:WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇8日◇東京・両国国技館◇観衆6000人

 2度目の防衛に成功したWBC世界フライ級王者内藤大助(33=宮田)が故郷の北海道で防衛戦を行う計画があることが8日、分かった。会場の候補には4万人以上を収容する札幌ドームが挙がっている。宮田ジム関係者は「道民に恩返ししたい。最高の形の凱旋(がいせん)試合にできれば」と、夏にも予定される次戦3度目の防衛戦の地元開催計画を明かした。

 この日も北海道から多くのファンが訪れた。「必ず勝てると思っていた」という母道子さんのほか、計100人がツアーに参加。観衆6000人とやや空席が目立ったが、故郷の豊浦町ではパブリックビューイングが開催され盛り上がった。

 札幌ドームはプロ野球、サッカーの会場としておなじみだが、ボクシングの興行開催は過去にない。東京、大阪ドームでは計3度の世界戦があるが、日本人は元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎(大阪帝拳)がメーンに登場した99年8月の大阪ドームが唯一の例だ。故郷でのV3戦をクリアすれば、年末にも対戦の可能性がある亀田興毅戦実現へ夢も広がる。