東洋太平洋3階級制覇のクレイジー・キム(33=ヨネクラ)が異例のハード日程で世界初挑戦を狙う。今月から月1回の試合をこなし、7月にもWBA世界ライトヘビー級王者ダニー・グリーン(オーストラリア)に挑戦することが12日、分かった。

 世界初挑戦の場合、通常は十分な準備期間を経て挑戦するが、キムは異例だ。世界戦実現まで毎月試合をする。まず今月18日、東京・後楽園ホールでナタワケ(フィジー)とノンタイトル戦。来月27日にはオーストラリアで日本未公認のPABAライトヘビー級王座決定戦を行う。同興行のメーンではグリーンが登場。ターゲットにする世界王者の前で完勝して挑戦をアピールする考えだ。

 5月、6月にも試合をこなし、7月の世界初挑戦を見据える。林マネジャーは「(月1の試合は)世界初挑戦へのキムの覚悟。PABAのタイトルを取ったら、今度こそ世界挑戦」と話す。