三津山ボクシングアワーが6日、静岡・清水マリンビルで行われる。東洋太平洋スーパーバンタム級8位で日本同級6位の宮城ユウヤ(26=三津山)は、タイトルマッチ前哨戦として東洋太平洋スーパーバンタム級2位でフィリピン同級王者のジュン・タラペと対戦する。

 勝てばタイトル戦への道が大きく開ける大一番を前に、宮城は「自分が納得いく形で勝てば、(タイトル戦へ)周りも納得してもらえるはず」と話した。

 大事な戦いへ最高の準備をしてきた。2~3月にかけ帝拳ジムで、WBA世界スーパーバンタム級2位の西岡利晃(31)や同級日本王者の下田昭文(23)、日本フェザー級王者の粟生隆寛(23)といったそうそうたるメンバーと、40R以上のスパーリングを敢行。最初は、宮城が「ボクシングを始めたころを思い出した」と苦笑いするほどたたきのめされた。しかし、その分得たものも大きかった。毎日繰り返すことで「世界レベルを思う存分味わえてこのパンチが当たるとか、距離感をつかめた」と大きな経験となった。

 迎える相手はランキング上位。それでも「とにかく勝つだけ。負ける気はしない。早くリングに上がりたい」と闘志を燃やす宮城が、リング上で大暴れする。【前田和哉】