「K-1

 WORLD

 MAX

 2008

 FINAL8」(7月7日、日本武道館)の組み合わせ抽選会が10日、都内のホテルで行われ、魔裟斗(29=シルバーウルフ)はドラゴ(23=アルメニア)と対戦することになった。昨年準優勝で2番目に枠を選んだ魔裟斗に、4番のボールを引いたドラゴが挑戦状をたたきつけた形。9日の「FINAL16」で快勝した魔裟斗は「オレはそんなに優しくないよ」と不快感をあらわにした。

 ドラゴに赤いバラを1輪差し出され、思わず笑ってしまった魔裟斗だが、心の中は怒りで満ちあふれていた。「オレ、そんなに優しくないから。ナメてもらっちゃ困るね。ちょっとハラワタ、煮えくり返っちゃったよ」。昨年準優勝の魔裟斗は2番目にトーナメント選択権を与えられ、A枠(第1試合赤コーナー)に収まった。わずか2人後、4番目の選択権を得た格下のドラゴが、あっさり自分の隣に入れてきた。その恐れを知らない態度に、うっぷんが一気に爆発した。

 伏線があった。9日に広島で行われた「FINAL16」直前、佐藤に「次はお前だ!」と挑戦状をたたきつけられていた。自分の背中を追い続ける格下選手のふざけた態度に、第一人者のプライドは傷つけられた。それでも1回戦に集中するために「雑音は聞こえるけど、聞かないよ」と受け流し、沈黙を守った。初戦でKO勝利を収めると、初めて「次は佐藤か?」とリング上で挑戦の受諾を宣言したばかりだった。

 そんな矢先に今度はドラゴが割って入ってきた。「(ドラゴも佐藤も)オレの強さを分かっていない」。再びプライドを踏みにじられ、我慢は臨界点に。「そんなにやりたいなら、バチバチ打ち合ってやる」とまくしたてた。

 今年から「MAX-」のトーナメント方式が変わり「8強1デーマッチ」から8強、4強以上の2日間で行われることになった。抽選会も新システム。9日の「FINAL16」の勝者8人が集まり、ファンに公開される形で行われた。変更は「オレにとってはいいこと」と話していた魔裟斗だが、思わぬところで闘志に火をつけられた。【山田大介】