<プロボクシング:スーパーウェルター級ノンタイトル12回戦>◇3日(日本時間4日)◇米カリフォルニア州
今年限りでの引退を表明している元6階級制覇のオスカー・デラホーヤ(35=米国)が、約1年ぶりの復帰戦を白星で飾った。元IBF世界スーパーフェザー級王者スティーブ・フォーブス(31=同)と対戦。序盤から左ジャブなどの有効打で上回り3-0の大差判定で完勝した。昨年5月に敗れた5階級制覇のフロイド・メイウェザー(31=同)との9月の再戦に向け、勢いをつけた。デラホーヤの戦績は39勝(30KO)5敗。
ベッカムの所属するロサンゼルス・ギャラクシーの本拠地ホーム・デポ・センターに埋まった約2万7000人の大歓声が響く。約1年ぶりの試合で、デラホーヤは技術、スピードのさらなる進化を見せた。KOこそ逃したが、1人のジャッジがフルマーク、2人が10ポイント差をつける大差判定勝利。地元で進化を証明した35歳は「応援ありがとう」とリング上で絶叫した。
中量級最強の座を懸けた昨年5月のメイウェザー戦の敗戦は、ボクシング人生最大の屈辱だった。すでにプロモーター業のゴールデンボーイ・プロモーション会長として数百億円も稼ぐ。当初はメイウェザー戦を最後に引退するつもりだったが、現役続行を決意。1月からはメイウェザーの父シニアとのコンビも復活させ、打倒メイウェザーを見据えてきた。
敗れた屈辱のDVDを20回以上チェック。ジャブが少なかったことが大きな敗因と分析した。スピードがあり「仮想メイウェザー」にうってつけのフォーブスに対して、この日は序盤から無数の左ジャブを放ち続けた。「ジャブで相手を崩すことを心掛けた」と、前回の敗因を今回の勝因につなげた。
今回の復帰戦、9月予定のメイウェザーとの再戦、12月の最終戦を「引退ツアー」と銘打つ。「3試合のうち1つ勝てた。あと2試合」。6階級制覇王者として汚点を残したまま引退するわけにはいかない。メイウェザーにリベンジし、中量級最強を証明してリングを去る。そんな最高のシナリオを描いていた。


