桜庭90秒で敗戦、もう限界か/DREAM
<DREAM.4>◇15日◇横浜アリーナ◇ミドル級GP2回戦◇1万4037人
桜庭和志(38=Laughter7)が引退危機に陥った。メルヴィン・マヌーフ(32=オランダ)と対戦。わずか1回1分30秒でKO負けを喫した。試合後には左腕尺骨骨折の疑いで病院へ直行。強さとユニークなパフォーマンスで総合格闘界のトップに君臨し続けてきたが、自身最短KO負けで年齢からくる限界説がささやかれることは確実。このままリングを去る可能性すら浮上してきた。
目を覆いたくなるような屈辱のKO負けだった。開始のゴング早々、桜庭は相手の様子をうかがうべく、にらみ合うこと約1分。しびれを切らしたマヌーフが放った右ハイキックは、確かにガードしていた。しかし予想以上のパワーにエプロンまで吹っ飛ばされる。そのままパウンドを取られると鉄拳が次々と襲いかかり、レフェリーが止めに入った時にはすでに意識はなかった。
過去のKO負けは01年3月25日に対戦したシウバとの1分38秒が最短。試合後は「左腕尺骨骨折の疑い」でコメントせずに病院へ直行した。
桜庭の存在感は絶大だ。“グレイシーハンター”と呼ばれるなど強さを誇ると同時に、前日14日の会見に「着ると(動きが)速くなると聞いて…」と話題のスピード社水着を着て現れるなど、ユニークなパフォーマンスも欠かすことはなかった。笹原圭一イベントプロデューサー(40)はこの敗戦にも「正面から向かっていく姿勢はすばらしかった。負けたことは残念だが、桜庭選手の『夢』の続きを今後も紡いでいきたい」。あくまで桜庭の人気ありきで興行の運営を考えていく意向を明かした。
しかし来月39歳を迎える肉体は限界に達しつつある。勝ち進めば1日2試合を戦わなければならないトーナメント参戦には「体力的に厳しい」と難色を示し続けてきた。マヌーフらは桜庭を「レジェンドファイター」として敬意を払うが、実力差は如実に現れ始めている。
興行には欠かせない人気者と格闘家としての寿命-。桜庭は今、その板挟みになっている。伝説のファイターの「夢」はどんな形で続くのか。【山田大介】
[2008年6月16日8時28分 紙面から]
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