WBC世界フライ級王者の内藤大助(33=宮田)が、3度目の防衛成功に向けて、異例の「単身赴任トレ」を開始した。同級13位の清水智信(金子)との対戦(7月30日、東京・代々木第1体育館)を前に24日、東京都葛飾区内の自宅から、杉並区内の白井・具志堅ジム上のマンションに引っ越した。同ジムには昨年から師事する野木丈司トレーナーが所属しており、試合までの1カ月間は家族と離れ、ストイックに練習だけに集中する構えだ。

 ふとんと下着だけを持って、内藤は葛飾区内の自宅を出た。世界王者としては異例のボクシングジムへの住み込み。3度目の防衛戦までの約1カ月間は、杉並区内の白井・具志堅ジム上のマンションで暮らす。部屋は8畳のリビングとキッチンの1K。ジムまで徒歩0分。まさにボクシングだけの「単身赴任」生活が始まる。

 昨年2月から同ジム所属の野木トレーナーとコンビを組んだ。以来週4回、野木トレーナーの所属する白井・具志堅ジムに出げいこを続けてきた。だが、自宅と同ジムまでは電車で往復3時間。試合前の「長距離通勤」は焦りとなり、ストレスとなった。野木トレーナーと相談し、1カ月間の「単身赴任」を決めた。

 危機感も計画を後押しした。3月の前王者ポンサクレック戦とは対照的に、今回の清水戦は有利の声が多い。油断するタイプではないが、わずかな甘えも排除したかった。「ジムの上ですからね。より練習に集中できるし、自らを追い込むことができる」と、ボクシング漬けに徹する。

 独身時代以来、約8年ぶりの1人暮らし。真弓夫人(35)と長男亮くん(2)とも、週末以外は会うつもりはない。「寂しいけど、そんなことは言ってられないからね。禁欲生活で、さらにハングリー精神を高めますよ」。WBA王者坂田健史、WBA1位亀田興毅とのビッグマッチ実現のためにも、「単身赴任トレ」効果で清水戦に快勝したいところだ。【田口潤】