全日本両国大会(8月31日)で武藤敬司(45)の持つIWGPヘビー級王座に挑戦する新日本の後藤洋央紀(29)が、前哨戦で弾みをつけた。前同級王者の中邑真輔(28)と組んで武藤、雷陣明(30)組と対戦。18分8秒、雷陣をランドスライドで撃破した中邑を好アシストした。試合後、「新日本の看板を背負ってベルトを取り戻す」と宣言した。

 G1クライマックス覇者の勢いは止まらなかった。王者武藤に必殺の「牛殺し」2発、「昇天・改」をさく裂させ、初の全日本マットで大暴れした。これには武藤も「受けたことがない技を食らった。未知の部分は脅威だ」と警戒心を強めた。31日は4月に武藤と対戦している中邑が、後藤のセコンドにつく予定。アウェーマットでの挑戦だけに、後藤は「非常に心強い」と話した。追い風は確実に後藤に吹いている。