【アトランタ(米ジョージア州)3日(日本時間4日)=山田大介】「総合格闘技のメジャーリーグ」といわれる米総合格闘技団体の老舗UFCが、早ければ来夏にも日本で本格開催されることになった。ダナ・ホワイト代表(39)が、アトランタ大会(6日)の事前会見が行われる4日にも日本格闘技界への本格参戦に言及する見込みだ。

 UFCは97年12月に「UFC

 JAPAN」(横浜アリーナ)として日本初上陸。その後も99年11月、00年12月と過去3度にわたって国内で開催された。しかし興行収入に比べて選手のファイトマネーが高すぎたこともあり、いずれも定着せず。一方で日本発祥の総合格闘技PRIDEの人気が爆発するなど、常に後手を踏む形となっていた。

 だが衛星放送のWOWOWが今年7月、昨年4月に一時撤退していた放送を今年10月のUFC89大会から再開することを発表。この放送再開について関係者は「(UFC側が)日本を興行市場として視野に入れたもの」と事情を明かした。ただUFCでは来春にフィリピンでの興行開催を予定していることから「日本での本格開催は来夏以降だろう」(同関係者)。人気が定着すれば、定期開催となる可能性もある。

 日本には現在「DREAM」「戦極」といった総合格闘技メジャー団体があるものの、いずれもテレビ放送や観客動員などで苦戦。「黒船」の本格襲来で、格闘技界の図式がどう塗りかわるかが注目される。