粟生世界獲りへ相撲トレで王者押し込む
WBC世界フェザー級9位の粟生隆寛(24=帝拳)が相撲トレーニングで王座をつかむ。同級王者オスカー・ラリオス戦(16日、東京・代々木第1体育館)を前に7日、都内で練習を公開した。相撲のような押し合いを取り入れ、パワーアップした超攻撃型スタイルで王者に挑む姿勢を見せた。
持ち前の足を使ったスタイルから180度転換していた。フィリピン選手とのスパーでは、積極的に接近戦で打ち合い、1歩も下がらなかった。突進力と強打を武器にする2階級王者への挑戦。「相手を迎え撃つ練習をしてきた」と新たなボクシングに手ごたえをつかんだ。
相撲トレの成果だった。足腰の強化とパワーをつけるため、ミット打ちの最中、70キロの田中トレーナーと押し合いをしてきた。60キロのサンドバッグを大きく揺らして、体で受け止めることも続けた。元WBCスーパーライト級王者の浜田剛史氏も「今までは持ち前のセンスで、相手に打たせてから打っていたが、肉体強化で、先に打ち込むことができるようになった」と説明した。
防御重視のカウンタースタイルで、高校6冠を含め、高校1年から74連勝。だが、4月の東洋太平洋王者の榎戦では決め手に欠きドローに終わった。世界を取るため、攻撃的なスタイルへの転換を決意した。「ラリオスの圧力に耐えて、逆にのけぞらせてチャンスをつくる。小さいころから欲しかったものを一発で取ります」。世界初挑戦の大一番、「相撲」で鍛えたパワーを無駄にするつもりはない。【田口潤】
[2008年10月8日8時40分 紙面から]
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