石井よ、かかって来いや!

 「戦極」のエース吉田秀彦(39=吉田道場)が石井慧(21=国士舘大)に対戦要求をたたきつけた。2日、都内で行われた小学生の柔道大会後に会見した吉田は「(戦極に)来てくれるならうれしい。格闘技界の起爆剤になるならば(石井と)やってもいい」と発言。来年1月4日の新春イベント「戦極の乱2009」(さいたまスーパーアリーナ)での対決も辞さない構えを見せた。

 さまざまな意図が見え隠れする発言だ。石井獲得合戦は、ヒョードルや秋山成勲を擁するDREAMと競合することは明らか。団体エースとしての言葉で、流れを一気に引き寄せたいという思いがある。加えて2人は同じヘビー級(93・1キロ以上)同士だが、21歳の石井に対して吉田は来年で40歳。「若い芽は早いうちに…」という格闘家としての気持ちもあるようだ。

 もっとも吉田は石井との面識はなく「北京五輪で優勝した後にスタジオから電話でしゃべったぐらい」。だが「これだけマスコミを引きつけるんだからキャラはあるんだと思う。僕も格闘技界も便乗して盛り上がっていければ」と笑った。また戦極入りが確実視されるアテネ五輪90キロ級銀メダリストの泉浩(26)にも触れて「2人が一緒に来てくれたら相乗効果はある」。柔道界から転身する後輩たちにエールを送った。