WBC世界フライ級王者の内藤大助(34=宮田)が、切り捨てられた派遣、契約社員を励ます。18日都内で、23日に両国国技館で対戦する同級13位の山口真吾(渡嘉敷)とともに予備検診を受けた。大毅戦の勝利で、人気王者の地位を獲得した内藤も、昨年7月までは夫婦共働きの月収12万円の生活だった。96年10月のプロデビュー後もさまざまな仕事を経験。派遣社員として鍋工場で働いた時は、突然クビを切られたこともある。最近の「派遣切り」のニュースを見ると、人ごとではいられないという。「見ている人が、オレも頑張ると思うような試合をしたい」。不況を吹き飛ばすような激しいKO劇で、4度目の防衛を狙う。