米国総合格闘技団体UFCと独占交渉契約を結んだ北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト石井慧(22=国士舘大4年)が12月31日までに、UFC日本大会でのプロデビューという夢プランをぶち上げた。UFCは今夏の日本開催に向けて準備を進めながら調整が難航中といわれるが、プロ初戦に夢を膨らませる石井はお構いなし。「ぴったんこかんこんきん。そこに懸けてるもん」と、石井節で、現時点では開催未定の大会への出場を宣言した。

 UFCは5回目の日本大会開催へ準備を進めているが、開催時期は固まっていない。しかし、石井は今冬には開催されると予想し、しかも、その大会が自分の華々しいプロデビュー戦になると夢を膨らませるどころか、信じているようだ。

 石井

 デビューは年末の…たぶんUFCジャパンじゃないですか。これは自分を日本大会に出ろっていってるものじゃないか、と。この日付はたまたまとは思わない。だって、ぴったんこかんこんきんじゃないですか。超満員にして年末はUFCじゃないかと。もちろん出ますよ。そこに懸けてるもん。09年の目標としては絶対出る。

 UFC側は当初、オーナーを務めるロレンゾ氏も熱望する日本開催を今夏に行おうと動いていた。だが、スポンサー探しが難航し、会場も未定のまま。しかし、そこにUFC参戦を表明した石井が登場した。UFCと独占交渉契約を結ぶなど、参戦決定は秒読み段階にある。石井が出場するとなれば企業が大会スポンサーとして手を挙げる可能性があり、集客も見込める。今夏の開催は厳しいが、関係者は「(年内開催の)可能性はあると思う」と話す。石井効果で、今冬の日本開催への条件が整うかもしれない。

 石井は9月から3カ月間、多くのトップファイターを輩出した米国テレビ番組「TUF」に出演予定で、UFCのデビューは今冬になるとみられる。自身のスケジュールと、UFCの日本開催の時期が合致する可能性があることから石井は「ぴったんこかんこんきん」と表現したようだ。

 年末年始は山にこもるという石井は「1月中に基本をしっかりして、練習場所を確立。2、3月と練習を海外に広げる。下積みして9月から『TUF』に出て、3カ月でチャンピオン目指す」とのシナリオを描き、「びびらず、怖がらず、あきらめず。最強になるために立ち向かっていきたいと思う」。今年の年末は、石井が日本列島を熱狂の渦に包み込むかもしれない。