新日本のIWGPヘビー級王者棚橋弘至(32)が29日、東京・築地の日刊スポーツ新聞社に来社し、2月15日の両国大会同タイトル戦で激突する中邑戦をにらみ「ママチャリトレ」を導入していることを明かした。「スタミナとジャンプ力強化が目的」と、決め技ハイフライフローの跳躍力に磨きをかけている。

 次期挑戦者に中邑が決まった翌6日から、棚橋は毎朝、約1時間、電動自転車でのサイクリングを敢行。下半身強化に取り組んできた。もちろん電源はオフ。電動自転車は競技用より10キロ近く重く、約23キロの重量のなか、335メートルの東京・世田谷区の「等々力の坂」を5往復してきた。

 習性が身に付いたのか、この日も「ママチャリ」を見るや、おもむろにまたがり、約10キロのIWGPヘビー級ベルトをかごに入れて築地周辺をサイクリング。安定感のあるハンドルさばきで周囲の注目を浴びていた。