「凶暴王」が「魔裟斗2世」にかみついた。23日の「K-1

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 2009」(東京・代々木第1体育館)でK-1デビューするボクシング元日本フェザー級王者渡辺一久(25=フリー)と対戦相手の上松大輔(24=チームドラゴン)が17日、別々の場所で練習を公開した。3月上旬にファッションイベントへの出演が決まった上松に対して渡辺が「顔を殴んないようにしないと」と挑発。上松は「殴らせないように倒したい」と、舌戦を繰り広げた。

 渡辺が3時間前に公開練習を行った上松を挑発した。上松が3月8日のファッションイベント「渋谷ガールズコレクション」に出演すると聞くと「ファイトマネーで見に行きたい。顔を殴んないようにしないと。ボディーでいきます。あんなに格好良かったら格闘技なんかやんなきゃいいのに」と、にやり。だが、最後には「彼がどんな生き方をしようが興味ない」と、吐き捨てるように言った。

 渡辺はボクサー時代の日本王座防衛戦で、相手を投げるなどの反則行為を犯したラフファイター。男性ファッション誌の読者モデルを務め「魔裟斗2世」と期待される上松とは対照的だ。上松は「顔を殴らせるためにやっているわけじゃない。何を言われてもカーッとはこない」と挑発を受け流したが、渡辺は「研究は全然していない。彼に対して時間を使うのがムカつく」と過激な発言を連発した。

 両者の対決はK-1・60キロ級エースを賭けた戦いでもある。上松が「勝って引っ張っていけるだけの意識をつけたい」と表情を引き締めたのに対し、イケメンをつぶして鮮烈デビューの青写真を描く渡辺は「リスクを背負ってぶっ倒しに行く。KO見たいでしょ、みんな」と、「凶暴王」らしく振る舞った。【浜本卓也】