戦極を主催するワールドビクトリーロードは2日、25日に公務執行妨害で有罪判決を受けた三崎和雄(33=GRABAKA)に、8月3日以降の無期限出場停止と、同2日の「戦極第九陣」(さいたまスーパーアリーナ)ファイトマネー全額没収処分を下した。「戦極第九陣」での中村和裕(30=吉田道場)戦は予定通り行われる。会見した同社、國保尊弘取締役(40)は所属ジム、クラブに、選手への指導を徹底させる意向であることを明かした。
厳罰が下った。三崎への処分について、ワールドビクトリーロードは6月29日、日本レスリング協会の福田富昭会長ら13人で構成するコミッション委員会メンバーを招集して協議。今月1日に8月3日以降の無期限出場停止と、同2日のファイトマネー全額没収という処分を決定し、この日、発表した。協議に出席した國保取締役は「厳しい処分だと思うが、格闘技がメジャーになる中で、選手たちは行動、発言の重さを知るべき」と話した。
同委員会メンバーの中からは、即刻出場停止という意見もあったが、予定通り「戦極第九陣」での中村戦には出場。これについて國保取締役は「ファン、関係者、対戦者に迷惑をかけることは本意ではない。問題を起こす以前に決まっていたカードで、けじめとして試合をしてもらう」と参戦理由を明かした。
國保取締役によると、処分について所属ジムのGRABAKA側は「すべてお任せします」と、主催者側に一任しており、今回の件を重く受け止めている様子だ。一方、事件発覚後、ワールドビクトリーロードには、ファンからの「試合をさせてほしい」「させるべきじゃない」という意見が、電話、メールなどで多数届き、その数は、およそ半々だったという。
同社は今後、関係ジムに、選手への指導を徹底させる方針。三崎の復帰について、國保取締役は「ファン、関係者から復帰の声が上がるファイトを期待したいが、今の状況では、どれだけ声が上がっても無理でしょう」と話した。【塩谷正人】


