<プロボクシング:ライト級ノンタイトル12回戦>◇19日(日本時間20日)◇米ネバダ州ラスベガス

 元5階級王者フロイド・メイウェザー(32=米国)が、1年9カ月ぶりの復帰戦を3-0の大差判定で飾った。19日、WBAライト級スーパー王者、WBO同級王者フアン・マヌエル・マルケス(メキシコ)と対戦。序盤からスピードの乗ったパンチで圧倒し、2回には左フックでダウンも奪った。ジャッジ1人がフルマークの13ポイント差をつける完勝で、通算戦績を40戦全勝(25KO)とした。

 メイウェザーは07年12月に士気の低下を理由に不敗で引退したが、強豪選手からの対戦要求が続出して復帰を決意した。「復帰できてうれしい。これからどんどん良くなっていく」と今後も現役続行も宣言した。

 この勝利で現役最強と呼ばれる4階級王者パッキャオ(フィリピン)とのビッグマッチへ1歩前進した。一方で試合後にリングへ乱入した3階級王者モズリー(米国)からも対戦を直訴された。3選手ともかつて中量級一時代を築いた元6階級王者デラホーヤを破った強豪。中量級の覇権争いが、熱を帯びてきた。