魔裟斗と石井大みそか合体で打倒「紅白」
K-1のカリスマ・魔裟斗(30=シルバーウルフ)と北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト、石井慧(22=アイダッシュ)が合体する。大みそか「Dynamite!!」を主催するFEGは25日、都内で会見し、石井が総合格闘技デビューする吉田秀彦(40=吉田道場)戦を「Dynamite!!」で開催すると発表した。魔裟斗引退試合と石井デビュー戦が同じ舞台で地上波に乗る。「NHK紅白歌合戦」との視聴率争いが白熱しそうだ。
打倒「紅白歌合戦」の野望が、格闘技界「夢の共演」を実現させた。会見会場には、DREAMを主戦場とする桜庭和志、戦極を主戦場とする吉田、泉浩らが一堂に会した。FEGの谷川貞治イベントプロデューサー(EP)は「今年の格闘技界は一致団結して紅白に対抗できると思う。DREAM対戦極の5対5ないし、7対7の全面対抗戦を組んで紅白に対抗したい」と意気込んだ。
FEG側は大みそかの「Dynamite!!」で毎年、目玉カードをつくってきた。今年は魔裟斗引退試合があるが、「打倒紅白」に、もう1枚の目玉カードを欲していた。そこで目をつけたのが、吉田相手の石井のデビュー戦だった。谷川EPは10月末から、戦極主催のワールドビクトリーロード(WVR)・安田隆夫会長と「連立」に向けた交渉を開始した。
WVR側にも思惑はあった。WVRは昨年3月に戦極を旗揚げし、有望な選手が頭角を現してきたが、一般の認知度が低いことは否めない。当初、大みそかに予定していた「SENGOKU RAIDEN CHAPION SHIP」も地上波テレビ局との交渉が、条件面で合意できなかった。TBS系列での放送が決まっている「Dynamite!!」は、認知度を高める格好の舞台。WVRの稲村角雄常務取締役は「総合格闘技をもっともっと盛り上げたい。戦極は来年も今年以上に、単独開催をして盛り上げたい」と話した。
米国で武者修行中の石井はこの日、会場に設置されたモニターを通じて吉田に「年末、お手柔らかにお願いします」とコメント。吉田も「こちらこそお手柔らかにですよ」と切り返した。紅白を最も追い詰めた04年を境に、格闘技中継は数字を落としている。魔裟斗引退に石井デビュー戦を抱えた「Dynamite!!」が、悲願の紅白越えなるか。【塩谷正人】
[2009年11月26日9時3分 紙面から]
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