武藤が無期限休養!右ひざ悪化4度目手術
全日本プロレスの大黒柱で、社長も兼務する武藤敬司(47)が9日、右ひざ手術のため無期限休養すると発表した。過去に3度もメスを入れた古傷が悪化。「変形性ひざ関節症」と診断され、欠けた軟骨が変形して骨を形成したり、すき間に入り込んで激痛の原因になっているという。4月上旬に手術に踏み切る予定で、3月のシリーズから全休する。復帰時期の見通しは立っておらず、47歳という年齢からも再起への道は困難を極めそうだ。
気力で戦ってきた武藤の右ひざが、ついに悲鳴を上げた。「今年に入ってから痛みが大きくなった。それでも日々、戦っていたが、今シリーズに入って足を引っ張っているなと思った。ショックとダメージで、悩んだ末に(手術を)決めた」。いつになく神妙な面持ちで、武藤は症状を説明した。
全日本の説明によると、病名は「変形性ひざ関節症」。右ひざにできた30~50個もの遊離軟骨の破片が、お皿の上部に固まって骨のようになっているという。その結果、ひざの可動域が狭くなり、動かせない状態になってしまった。さらに、半月板のすき間に破片が入り込み、激痛の原因となっている。痛みで眠れない日もあり、鎮痛剤の量も増える一方だった。主治医からは「なんでこんなひざでプロレスができるの?」と驚かれたという。
もろ刃の剣で、ひざを酷使してきた。武藤が得意とする「月面水爆」は、高く飛んでキャンバスに体をたたき付ける技。敵にも自分にも衝撃が大きい。特に右ひざは深刻で、26年の現役生活で3度もメスを入れた。最後の手術は98年。それ以降はだましだまし戦ってきたが、ダメージの蓄積で痛みは限界に達していた。
武藤は4月初めに入院し、軟骨を除去する手術を受ける。今シリーズはもちろん、4月開幕のチャンピオン・カーニバルも欠場。ひざの状況は、メスを入れないと分からない部分もあり、医師から全治の告知はないという。選手生命も危ぶまれるが、「今回は引退しないための手術。現役にこだわりがあるから、手術で治そうとしているんだよ」。数々の困難を克服してきた武藤が、レスラー人生最大の戦いに挑む。【森本隆】
[2010年3月10日8時39分 紙面から]
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