【オークランド(ニュージーランド)15日=藤中栄二】奥さまは女子大生!?

 総合格闘家・石井慧(23=アイダッシュ)が、都内の大学に通う美香夫人(19=旧姓志賀)との結婚を公表した。1月下旬に米ハワイで知り合い、2月から本格的な交際を開始。石井が一時帰国した際に両家にあいさつを済ませ、4月8日に婚姻届を提出した。挙式などは同夫人の大学卒業後に予定。

 南半球で石井は照れまくっていた。4月8日に婚姻届を出したばかりの美香夫人がそばにいるだけで、自然と顔が緩んだ。プロ3戦目に向けた14日の会見で「ボクは負けません」と力強く宣言できたのは、支えてくれる若妻がニュージーランドまで付き添ってくれたことが理由だった。

 2人は1月下旬に出会った。09年大みそかのDynamite!で吉田秀彦に判定で敗れ、傷心のまま修行のために渡った米ハワイで知り合った。石井が友人のプロレスラー沢田敦士(26)と一緒にハナウマ湾でシュノーケリングをしていた際、友人と一緒にハワイ旅行中の美香夫人と意気投合。同夫人は08年北京五輪時に受験生だったため、出会った当時は金メダリスト石井の存在を知らなかったという。

 後日、2人はハワイで食事を約束して急接近した。美香夫人が帰国から1週間後、再びハワイを電撃訪問したことをきっかけに交際がスタートした。同夫人が日本-ハワイを何度も往復する形で愛をはぐくみ続けると、3月に入って石井が「今、結婚しないと、もうしないよ」とせかすようにプロポーズ。まだ大学生で19歳の美香夫人だが「いつも引っ張ってくれるから」と安心して結婚を決意したという。3月下旬に帰国した石井は真っ先に美香夫人の実家を訪問し、両親に結婚したい気持ちを伝えた。石井は「反対されると思いましたが、彼女のお父さんは納得してくれました。お母さんは『大学卒業後にでも』と反対されたのですが、お父さんが説得してくれて。彼女も、彼女のお父さんも“秒殺”でした」と石井節で振り返った。

 料理上手な石井は、天ぷらの作り方など料理面や洗濯、掃除方法にわたる自らのこだわりを愛妻に教育している。石井は「一生懸命、自分の教えたことをやろうとする努力家で、その性格も好き」とデレデレ。約3カ月という短期間交際でのゴールインだったが、石井は「猪木さんの教えで『結婚とは出直しだ』と言われて、大みそかから再スタートを切る上でもいいかなと。彼女がさげまんと言われないように頑張ります」と決意を新たにしていた。