<UFC116>◇3日(日本時間4日)◇米ネバダ州ラスベガス・MGMグランドガーデンアリーナ

 【米ラスベガス=デーブ・レイブル通信員】UFC116はMGMグランドガーデンで行われ、秋山成勲(34=クラウド秋山道場)が、元PRIDEミドル級王者の「代役」に1本負けした。負傷欠場のヴァンダレイ・シウバに代わりクリス・リーベン(29=米国)とセミファイナルで激突。会場からの大ブーイングに笑顔で応えて入場する余裕をみせ、1回は投げ技で敵を倒し、寝技を駆使して優勢に立った。しかし昨年7月のベルチャー戦勝利以来、約1年ぶりの試合だった影響か、2回途中からスタミナが切れた様子。3回に上になった状態で右腕を奪われ、4分40秒、三角絞めでギブアップした。試合後、異例の敗者インタビューに応じた秋山は「彼はすごく良いファイター。防御がうまかった」と完敗を認めた。

 1週間半前にシウバ欠場が判明した。今年2月に続く、シウバ戦中止で精神的に落ち込んだが「タイプの違う選手と短時間の準備でどこまで戦えるかもプラス」と米国入りしたが、代償は大きかった。秋山の敗戦は05年3月のレバンナ戦以来、2度目。2無効試合を挟んで12戦無敗中だった。