元WWEのレスラーで、全日本にも参戦していたランス・ケイドさん(米国)が13日、米テキサス州にある実父の自宅で、心不全のため急死していたことが14日、分かった。30歳の若さだった。15日から全日本のシリーズに参戦予定だったため、日本のマット界にも衝撃が走った。

 ケイドさんは11日夜、体調不良を訴えて救急車で病院に運ばれた。翌12日に来日の準備のため「家に帰りたい」と訴えて退院。13日夜、妻に付き添われて訪れた父の家で、息を引き取ったという。7月4日の全日本大阪大会が、最後の試合だった。

 カウボーイハットがトレードマークで、スピードと破壊力のある戦いが持ち味だった。全日本としても期待の外国人選手で、29日の両国大会ではデュプリと組んで、世界タッグ王座にも挑戦する予定だった。社長でエースの武藤敬司(46)は自身のブログで「若い世代がこういった形で亡くなるのは同じプロレスラーとして辛いよな」とコメントした。全日本によると、15日の後楽園大会で追悼のテンカウントゴングを鳴らす予定。ケイドさんに代わる世界タッグの挑戦者は未定という。